オリジナルの背景を描こうーFamily painting[2021-08-14]

ピンホールカメラ

ピンホールカメラ | 撮影 | 箱

店主の林直です。

プロフィールにも書いているので、ご存知の方もおられるかと思いますが、私は普段お店の仕事のかたわら、大学などで写真の授業をしています。

昨日は母校でもある大阪芸術大学写真学科の授業だったのですが、1年生とピンホールカメラをつくって撮影しました。トップの写真はスマホの外箱を利用して作ったカメラです。箱を置いてながめているのではなく、15分かけて光を箱に閉じ込めているところです。

反対側から見るとこんな感じ。カメラで撮影していると気づかない人のほうが多いでしょうね。

ピンホールカメラ | 撮影 | 箱

学生の皆さんに説明して工作しながらなので、単なる箱から加工して撮影に至るまで3時間ほど掛かっていますが、ひとりでなら1〜2時間のあいだに完成します。

箱の内側を真っ黒に塗ったあと、箱に開けた穴のところに、さらに小さな針穴を開けたアルミ缶の切れ端を貼り付けてあります。このカメラの場合は2カ所、穴があるのが見えます。2つのちょうど真ん中に仕切り板を入れてあります。

箱の中に印画紙を入れて、撮影ポイントまで持ってきたら穴を塞いでいたテープを剥がします。昨日は曇りと雨が混ざったようなお天気で、しかも夕方に撮影したので、ピンホールから入った光で中の印画紙にちょうど良い光を溜めようとすると15分掛かったわけです。お天気なら場所にもよるけれど2分くらいあればきれいに写ります。

出来上がった写真がこちら。

ネガ像とポジ像 | ピンホールカメラ | ステレオカメラ

2つ穴にして仕切りをつけたことで2枚の写真が一度に撮れました。

気付かれましたか? 小さいほうの写真はネガ像で、大きいほうがポジ像になっています。暗室の中で現像した写真にもう一枚印画紙を重ねて光を当てるとこんなことができます。

実はこの写真、ステレオ写真といいます。左の写真を右目で、右の写真を左目で見ると、ある距離感で眺めたときに3枚に見えてきます。その真ん中の写真が立体写真に見えてくるというものなのです。ステレオ写真は写真が発明された19世紀末から20世紀初頭に大流行したもので、観光地の風景や人物など、様々なものが写されて、それを見る専用のメガネも販売されていました。裸眼でやるときは「寄り目」にすると立体視しやすくなります。

今回は授業時間内に終わるよう、慌てて作ったのでこんな感じですが、カメラも写真ももっとこだわって作っていくと、さらに良くなります。学生の皆さんもとても盛り上がってやっていました。また機会があったらワークショップしても良いですね。